穿刺

背景

穿刺において針の挿入場所を誤ったり複数回挿入した場合、気胸などの有害事象のリスクを増加させる可能性があります。ベッドサイドでの超音波機器の使用には様々な方法があり、針の挿入手順の安全性を向上させることができます。

目的

胸腔穿刺の際に超音波検査機器を使用して気胸のリスクを減少させるかどうかを判断し、胸腔穿刺の患者さんが気胸を起こした際の医療利用率を予測します。

方法

当社は自動化された病院データベースである Premier Perspective の 2007~2008 年のデータを使用してコホート研究を行いました。このコホート研究には(ICD-9 と CPT コードで)胸腔穿刺を実施し、他の状況や手順により気胸のリスクが増加していない患者さんが含まれています。超音波ガイドは患者さんが胸腔穿刺と同じ日に超音波検査を受ける意志がある場合に実施されました。気胸の結果は ICD-9 コードにより識別されました。多変量ロジスティック回帰を用いて気胸の調整リスクを推定し、超音波ガイダンスのオッズ比(OR)を変更する基準変数を 10% 超にコントロールしました。総入院費用と入院日数(LOS)は患者さんの気胸の有無にかかわらず、自然対数変換値の多変量最小二乗回帰(OLS)分析を使用して推定し、Duan のスミアリング推定を使用して元の単位に再変換しています。

1United BioSource Corporation, Bethesda, MD,  2SonoSite Inc., Bothell, WA,3University of Southern California, Los Angeles, CA

結果

穿刺を行った 61,261 人の患者さんは全員が基準を満たしました。比較対象のグループとして、超音波ガイドを受けた人が 26,838 人(44%)、受けなかった人が 34,423 人(56%)でした。気胸の全体的な発症率は 2.7% でした。交絡因子調整後の気胸の OR は 0.81 でした(95% CI:0.74~0.90)。気胸での入院により増加した総費用は $2,752(P < 0.001)、LOS は 1.4 日でした(P < 0.001)。

結論

この研究では、超音波ガイドの使用により
胸腔穿刺後の気胸が 19% 減少しました。気胸を発症した場合、入院の長期化と入院費用の増加を招きました。これまで、超音波ガイドによるこうした経済的なメリットが大規模かつ総合的な調査で示されたことはありませんでした。